当然といえば当然なのですが、サイトトップに書いた『リヴィエラやめる』宣言に結構な数のご意見をいただきました。
一番多かったご意見はやはり『怒る理由はわかるけれど、あそこまで口汚く罵ったりする必要もないし、辞める必要もないのでは?』というものでした。
ネタにマジギレが格好悪いのも承知ですし、針があんな感じにファンの想いを踏みにじるのもいつものことです。
私も、今回の設定資料集は『戸部さんの新作リヴィエラ絵が一枚でも見られればラッキー、でもイラスト以外はク○の役にも立たないんだろうよ』くらいの考えで購入しました。
あの見開きイラストは本当にすばらしかった。
あれだけで十分金銭的なモトは取れたと思っています。
問題はその後、109ページの告死天使の解説でした。
出たばかりの本ですし、私もまたひどく打ちのめされてしまうので詳しく語ることはやめますが、たった数行のあの解説が私にリヴィエラでの活動を停止させることを決意させました。
私が二次創作を行う理由は二つです。
ひとつは単純に『萌え』のためです。
そしてもうひとつは、同人誌という独りよがりで自己満足でしかないという場であってもいいから、理不尽な
運命に翻弄されて理不尽なままに命を落としたキャラクターが幸せになる物語を作りたいからです。
うしおととらの1巻だと思いますが、作者の藤田氏は『マッチ売りの少女がかわいそうなままでかわいそうなことになってしまう事が許せなかった』という事を書かれていました。
マッチ売りの少女を救える物語を描きたいのだ、とも。
私の同人創作も似たような衝動から始まっています。
初めてGBA版のリヴィエラをプレイしてから4年、私はずっとエクセルとレダが幸せになれる方法を探してきました。
ひとつのif、もしもあの時レダが死んでいなかったら……、から始まる物語です。
その物語を書き出す際に、原作の設定を覆すのは「レダが死ななかった」という部分のみ、その他は設定として出されていることは忠実に守り、語られていない部分だけを補完して行くという縛りを作りました。
何故なら、あの世界でこそレダに幸せになってほしかったからです。
あの世界で救われなければ意味がないからです。
自分で言うような事でないのは重々承知の上ですが、私はそれだけを目標に三年間がんばってきました。
初期のころの暗い話から始まり、二年かけて話を進め、やっと少しでもレダが笑えるようになったという話が描ける様になりました。
そんな矢先、あのPSP版が出ました。
ゲームとしてあまりにひどい出来に、いったんリヴィエラの二次創作を休止しました。
その後もあの会社は手抜きの製品を立て続けに出し続けていました。
それでも私はやっぱりリヴィエラが好きで、文句をいいつつもそれでも好きだったのです。
しかし今回の設定資料集のあの解説―――。
あの設定―――告死天使の稼働時間のリミットが公式に出されてしまった今では、私にはレダを幸せにする話を書くことができません。
それでも、本当にいろいろ考えました。
何かひとつくらい抜け道があるのではないかと思いました。
けれど、私の考えた話はどれもこれも本当の幸せとは思えないものばかりでした。
かの『冷たい方程式』で結局あの少女を救えなかったように、あの絶対条件の下ではレダを救えないのです。
ぞっとするような喪失感でした。
あの設定が当初から存在していて、ストーリー展開においても何一つ矛盾がないのであれば、私もそれを受け入れられました。
けれど、絶対にアレは後付けで、しかも悲劇設定をつけたかったからその場のノリで考えたものだと私は思っています。
あの設定だとリヴィエラというゲームの主人公そのものの存在が成り立たないからです。
というか、プロローグから矛盾が始まりますし……
本当にいい加減な設定なのです。
そんなものを突破できない無力感に本当に涙が出ました。
私にはもう、マッチ売りの少女を救う話をかけなくなってしまいました。
だから、もうリヴィエラの二次創作は辞めます。
萌えだけのファンアートは続けるかもしれませんが、それもわかりません。
絶望しかないです。
私の作品を読んでくださっていた人には本当に申し訳ないです・・・
ごめんなさい、ごめんなさい・・・
PR