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日常とか何やらを適当に綴ってます
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今日は朝一で新堂さんと待ち合わせをして、以前から予定していた富士宮浅間大社へ御祓いをしに行ってきました。
昨晩の土砂降りがまるで嘘のように晴れ渡り、実にさわやかな空気の境内を歩いていると、あちこちに「結婚式の控え室はこちらです」と書かれた看板を発見。
どうやら結婚式がある模様。梅の花もほころんで、まさにめでたい雰囲気一色です
しかし、脇目も振らずに祈祷所へ直行。
なにせ、今回の御祓いは連日続くしゃれにならない事態を少しでも打破するための神頼み、他人様を祝福している暇など一切ございません。

祈祷受付所で祈祷の申し込みを行い、初穂料を収めます。


六 千 円 請 求 さ れ ま し た


背に腹は変えられず素直に払いますと、清めの衣装を羽織って座って待つように指示。
いわれたとおりにしてぼんやり境内を眺めていると、黒いスーツを着た美人のお姉さん二人組が本殿の賽銭箱の前でなにやら熱心にお祈りしているのが目に入りました。
随分と熱心にお祈りしてるな、なんか切羽詰った願いでもあるのかな? などとみるとはなしに彼女たちを眺めていると……何かおかしいのです。

手を合わせてお祈りしているかと思いきや、急に何かの印を切っては何故か拍手をリズミカルに『パンパンパンパン』と四回打ち、またもや手を合わせてお祈りをし、そうして数珠らしきものを本殿に向かってかざしてはまた祈る。何度かそれを繰り返しひと段落着くと、今度は互いの場所を入れ替えては延々と祈りを続けているのです。

―――ヤバイ。なんかの宗教だ。

目を合わせたら殺られる。そんな思いに駆られ視線をはずしたときにちょうど準備が出来たようで、巫女さんに案内されて向かった先は当然本殿。悪い予感が……
案の定、御神体と彼女たちの中間にあたる場所に座るよう指示されます。
 神前式を見たことがある方ならばご存知の通り、御神体に対して垂直に席が誂えてあるのが祈祷時のお約束。
 その席からは賽銭箱のまん前に陣取っている彼女達の一挙手一投足はおろか、声まで聞こえます。
その祈りの文句がなんかヤバイのです。
祝詞でもなく、お経でもない、あきらかに現代語でブツブツと何かをつぶやいています。
「私達のナントカがカントカでします」みたいな、そんな感じ。時折何か調伏でもするように数珠を振るうその様は酷く異様で、マジに怖いのです。

しかし、私とて今回の御祓いは無料ではありません。六千円も初穂料を払っているのです。
神主さんの登場と同時に意識をそちらに集中させ、真剣に祝詞を聞きます。しかし……

神主さんの声は低く、お腹に響くような声です。けれど、彼女達の声はブツブツ不明瞭なわりに結構甲高いのです。

祝詞と電波語のユニゾンが、ちょうど中間に居る私を襲います。

てか、何の罰ゲーム!?
六千円払ってこの仕打ち。
コレで御祓いの効果半減とか無効化されたらどうしてくれるんだよ!?

そんな雑念がぐるぐる回り、祝詞なんか聞いちゃあ居ない私。
必死で意識を御祓いに向けようと祭壇に視線を集中させると、そこに詰まれた供物の中にバナナとパイナップル発見。

え?
コノハナサクヤヒメを祭ってる神社だよね、ここ。
バナナとパイナップル!?

途切れる集中力、襲い来る雑念・・・。



ほんとに何の罰ゲームだよ、コレ。
私は何の罪を犯してこんな仕打ちを六千円も払って受けてんだよ。
生まれてきたのがそもそも罪か?
この試練の果てに何を得ろと……



御祓い終了時、彼女達の姿はありませんでした。
精神的に異様につかれきったままお札とお神酒を頂き、おみくじを引いて神社を後に。
おみくじは吉でした。



なんか良いことありますように……。もうそれしか言えません。
ほんと、何の因果か。
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